メダカの仲間 カラシンの仲間 コイの仲間 シクリッドの仲間 アナバスの仲間 ナマズの仲間 古代魚の仲間 海水の仲間 その他の熱帯魚
水草 サンゴの仲間 甲殻類・貝類の仲間 日本淡水魚の仲間 その他の水辺の生きもの 器具・用品 その他のアクア用語 フリー記事

パラドクスフィッシュ

riparian2016/12/25

riparian2016/12/25

パラドクスフィッシュ





分類:インドストムス科インドストムス属

別名:パラドックスフィッシュ

分布:種により生息地が違い、属全体として東南アジアに生息する。

体長:25mm~35mm

推奨水槽サイズ:20cm~

寿命:3~5年程

餌:生餌 (微小生物、ミジンコ、ブラインシュリンプ等)

適正水温:22度~26度
  
適正水質:純淡水 弱酸性~中性 軟水 (適応可能水質 弱酸性~弱アルカリ性 軟水~中軟水)
     ブラックウォーター可 (汽水域でも採集の情報あり)

相場:500から1000円

種類詳細:
インドストムス属は1929年にミャンマーのインドージ湖で採集され、初めて論文に記載された1属1種のヨウジウオとトゲウオの中間の様なお魚ですが、その後1999年に生息地ごとに種が別れ現在1属3種のグループを形成しています。
元々はヨウジウオ亜目に属していましたが、詳細な解析により現在はトゲウオ亜目に移されました。
名前の由来は主に海に生息するヨウジウオの仲間が、弱酸性の純淡水域で生息している様を、paradox=矛盾と称したことにあるようです。

特徴:
インドストムス パラドクサス【Indostomus paradoxus】1929

流通名:パラドクスフィッシュ 〈ミャンマー〉
ミャンマー北部~カンボジアに生息、1929に論文記載されたであろう種。
3種の中では生息地の関係であまり流通されないが、パラドクスフィッシュの正式な名前を持つ種。
他種との違いは骨格に違いがあると言われていますが、顕微鏡での比較になる為一般的には判別困難です。
素人目では体格が一番ふっくらしていて、背鰭の前半部5本の棘条が小さく、吻(口先)が一番しっかりしていて捕食の際、明確に口の開閉が確認できる印象です。

インドストムス クロコダイルス【Indostomus crocodilus】1999
流通名:パラドクスフィッシュ 〈タイ〉
タイのメコン川に生息
クロコダイルスとスピノサスは同じタイから輸入されることがあり、どちらがどちらなのかは詳しく採集地を確認しないと混雑してしまいます。
解っていることはどちらか片方の種は暗めの低床で飼育する場合、背鰭と腹鰭に黒と白の模様が現れるということです。
この二種は採集地の問題もあり、販売店も同定しきれていないようです。

インドストムス スピノサス 【Indostomus spinosus】1999
流通名:パラドクスフィッシュ 〈マレーシア〉
タイ南部~マレーシアに生息


タイ南部産 クロコダイルスらしいということで販売されていた種。可能性としてはスピノサスの方が大きい。
(上記の種判別は、販売店の採集地情報を参考にしたものであり、見た目からの判別は困難です。)


パラドクスフィッシュの飼い方


飼育は20cm程度の小型水槽からで良く、濾過の効いた隠れる場所の多い環境を好みます。
強い水流は苦手の為、フィルター等の対策が必要になることがあります。
個体ごとに一定の縄張りを持つので複数飼育する場合、水槽サイズに合わせた個体数を飼育するようにしてください、30cmキューブで5~6程度です。
餌は生餌しか口にせず口も小さい為、ブラインシュリンプのような物を用意する必要があります。
状態良く水草が茂り、微生物が湧いている様な環境だと無給餌での飼育ができます、餌のやりすぎは寿命が短くなりますのでこちらの方が状態良く飼育できるようです。

水草が繁茂し微生物が自然に湧いている状態のいい水槽。この状態で2ヶ月無給餌で問題なく生存していた。


パラドクスフィッシュの混泳


臆病な性質ですが、本種に危害を加えずサイズも同程度の種であれば混泳はできます。 しかし餌食いが下手な為機敏に泳ぐ魚が多いと餌にありつけないことがあるため注意が必要です。

パラドクスフィッシュを捕食しないエビや食性が違うオトシンクルスの仲間は問題なく混泳できる。

パラドクスフィッシュの繁殖


状態良い環境で雌雄が揃っている場合繁殖も可能です。
問題は雌雄判別のポイントがはっきりしないことと、稚魚はサイズが小さくブラインシュリンプの幼生も口にできない、フィルターのストレーナーも対策が必要、稚魚が小さすぎて発見も困難、この様な問題があります。


パラドクスフィッシュの総評


パラドクスフィッシュは脆弱、水質変化に弱いという印象が持たれていますが、適応水質は幅広く丈夫です。
餌や混泳相手も選びますが、その独特な体型とヨットの様に鰭を開いたり閉じたりする事によって自在に泳ぐ姿は一見の価値があります。

{aimg}201612250134171-12-1{a}

{aimg}201612250136371-12-1{a}

{aimg}201612250145541-12-1{a}

{aimg}201612250200261-12-1{a}

{aimg}201612250258361-12-1{a}

500文字まで

[6] ゲストユーザー 2021年11月15日
Ебать жопа хуйчлен Вадим топчекк да пизда дала

[5] ぽたもが~れ 2016年12月27日
>>4
なるほどそういう理由があったのですね
自分が飼うときの参考になります
ありがとうございました

[4] riparian 2016年12月27日
>>3 パイプやヤガラと違い超小型のパラドクスフィッシュは燃費が小さい為、少量の餌でも維持できるようです。 それでも与えればあるだけ食べるので少量が自然発生的に湧いてくれた方が状態がよくなります。
一方パイプやヤガラは運動量が違い、もともと餌豊富な海にいるので大食感で大型化するのでしょうね。

[3] ぽたもが~れ 2016年12月27日
自分はこの姿を見ると海水魚のクダヤガラを思い出します。
痩せやすそうなので餌多めに与えたほうが良い印象でしたが
それだと寿命が短くなってしまうのですね。

[2] riparian 2016年12月26日
>>1 鰐さんPSBは稚魚には有効でしょうがイトメに関しては親魚でも口にすることはできないようです。 個体によってはアカムシにチャレンジするものもいるのですが、口先が細く飲み込むことができず断念する姿を確認しています。
イトメも長すぎてだめみたいです。噛み切る歯をもった魚って少ないですから。

[1] 鰐◆WANIvSPbAo 2016年12月26日
餌にPSBやイトメってどうなんでしょう?