ボルケーノオトシン
riparian2017/05/05
ボルケーノオトシンの基本情報
分類:ロリカリア科 Loricariidae ヒポプトポマ亜科 Hypoptopomatini ヒポプトポマ属 Hypoptopoma
学名:【Hypoptopoma sp. peru】 (未記載種)
別名:ゼブラロボコップオトシン/ロボコップオトシン(旧国内名称、現在別の種がこの名称で呼ばれています。海外では現在もこの名称です)/Hypoptopoma sp. PERU(ヒポプトトポマ sp. ペルー)
分布:ペルー周辺河川
体長:3.0cm~4.0cm
推奨水槽サイズ:30cm~
寿命:3年~
餌:茶苔(珪藻)人口飼料(プレコ.コリドラスフードなどの植物質の物からフレークフードや動物質の物)生餌(イトメ等)冷凍餌(アカムシ等)
適正水温:22度~28度
適正水質:弱酸性~中性 軟水
相場:2000~3000円
飼い方
飼育は30cm程度の小型水槽からで良く溶存酸素量が多く濾過が効いていて水草が繁茂した環境を好みます。
特に本種は酸欠に非常に弱いのでエアレーション等の対策が必要です。
水質や水温の変化に神経質な部分をもち、特に長距離輸送に非常に弱いため注意が必要です。
そのため導入時にはしっかりとした水合わせを行ってください。
餌は茶苔や微生物を主食にしていますが複数を飼育している場合足らなくなりますので植物質の餌を中心に動物質の餌もバランスよく与えてください。
どちらかというと本種は動物質の餌を好みます。
人口飼料に餌付き難いと思われがちですが、複数匹飼育を行うと餌付いた個体の真似をして問題なく餌付けることができます。
その際餌を探すことができる広めの底面が必要です。
水質の富栄養化と低床の汚れ、残餌の腐敗は病気の原因になるためこまめな水換えと低床の掃除を行う必要があります。
バランスの取れた環境で少数での飼育の場合、給餌しなくても水槽内で発生する苔や微生物で長期飼育が可能です。
混泳
本種は他のオトシンと違い混泳に注意が必要です。
個体にもよりますが生息域がかぶっている徘徊性の魚種や近づく生体に対して攻撃を行う場合があります。
これは雌雄差、個体差にもより状況は変わりますが攻撃を受けた個体はストレスから病気になったりすることがあるので注意が必要です。
攻撃対象は同属近縁種も含まれるので基本混泳は同種のみか生息域のかぶらないテトラ等遊泳性の魚種との組み合わせにむいています。
注意点
オトシンの仲間を購入される場合、入荷直後のもの、肌が荒れているもの、体色が薄い、くすんでいるもの、体表や各鰭に白点等の異物が付いているもの、お腹がへっこんでいるもの、ふらついているものなどは購入しないようにしてください。
購入個体の状態によって飼育難度は上下します。
状態の悪い個体は非常に弱く回復せずに死んだり、場合によっては寄生虫や病気のキャリアの可能性もあります。
オトシンクルスを含むナマズの仲間は病魚薬に弱いため注意が必要です。
長距離輸送に非常に弱いため注意が必要です。
動物質ばかりの餌を与えていると体調を崩したり寿命が短くなることがあるため、植物質の餌もバランスよく与えてください。
高水温時の溶存酸素量低下に弱いため夏季は強めのエアレーションを推奨します、特にボルケーノオトシンは低酸素状態に弱く他種のオトシンが無事でも全滅する事があるため注意してください。
皮膚に影響を受ける寄生虫や病気に非常に弱い為注意してください。
水質の富栄養化による病気に弱く、高水温+水質の富栄養化+低床の汚れは致命的ですので注意してください。
オトシン近縁種が捕食された場合硬い骨格が釣り針のかえしのようにささり捕食した魚も被害を受ける場合がありますので注意が必要です。
オトシン近縁種は柔らかい茶苔以外の苔を食べるようには体の作りがなってなく、特に糸状の苔は口と歯の形状から噛み切れず食べることができません。 苔取り目的で飼育される場合知っておいてください。
混泳注意!
繁殖
ヒポプトポマ属の繁殖は大変難しく困難ですが、国内海外問わず繁殖に成功している情報はあります。
国内でも愛好家の方がボルケーノオトシンの繁殖に成功しています。
ヒポプトポマ属は雌雄割合もかなり雌多数に傾いている為、繁殖を狙う場合、雌雄を判別し揃える必要があります。
まずは雌雄を揃えて皆さんで挑戦してみてください。
雌雄判別のポイントはボルケーノオトシンの場合、
1.体型が雌は腹部がふくよかで丸々している。
他調査中・・・
総排泄腔(排尿口・生殖口を兼ねる器官)の形で雌雄判別が出来るという話も
総評
目立つ模様、状態があがると頭部が赤くなり赤銅色のストライプは地味な姿の多いオトシンの中では一際目立つ存在です。
混泳と酸欠に注意が必要ではありますが、水草水槽にテトラを泳がせ混泳相手にちょっと変わったオトシンはいかがでしょうか?
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