メダカの仲間 カラシンの仲間 コイの仲間 シクリッドの仲間 アナバスの仲間 ナマズの仲間 古代魚の仲間 海水の仲間 その他の熱帯魚
水草 サンゴの仲間 甲殻類・貝類の仲間 日本淡水魚の仲間 その他の水辺の生きもの 器具・用品 その他のアクア用語 フリー記事

ロボコップオトシン/ブラックバンパイアオトシン

riparian2017/08/13

{

基本情報という名のウンチク




ヒポプトポマ属小型種(旧ナンノプトポマ属)筆頭ロボコップオトシンです
学名:【Hypoptopoma sp. 】 (未記載種)  Hypoptopoma sp. robocop
まだ正式な学名が付いてない種なのでsp. 以降は仮の名前になります
レア度は ☆1

世界的に小型ヒポプトポマ属の中でボルケーノオトシンと並んで流通がある種でオトシンの中では比較的手に入りやすい種になります。
人気の程は同属同系統のボルケーノオトシンに水をあけられていますが、そのシックな黒い姿と全身を覆う黒い毛並み、成長の段階で変化する模様、他種に対して穏やかな性質、上から見た姿は飛行機✈を思わせる大きな胸鰭、小さな棘の様な角、餌付けがやや難しい欠点もありますがそれを克服すると飼い易く見た目もかわいいオトシンです

このロボコップオトシンと言う種は地域差も大きく、成長過程で模様が斑模様から黒一色に変化するようです

画像は成長途中の斑な模様の若魚


成熟して黒一色になった成魚


画像はモザイクタイプ、模様自体も綺麗で、この個体のようにずっと模様が残るタイプもいて面白いです

日本国内で流通が始まった頃旧ロボコップオトシン(ボルケーノオトシン)に似ていた為、それじゃロボコットにしようみたいなノリで名付けられた種、その後ロボコップはボルケーノと呼ばれるようになり、なし崩し的にロボコットからロボコップと呼ばれるようになりました
お気付きとは思いますが名前の元は映画『ROBOCOP』から 頭でっかちな見た目の印象から名付けられました。 海外ではいまだにロボコップの名称はボルケーノを指すため日本国内と海外で呼び方がごっちゃになるので紛らわしい種になります、それに因んで海外ではボルケーノはゼブラロボコップオトシンと呼ばれたりもしています
日本国内においてロボコップオトシンをニューバンパイアオトシンとして販売している事がありますが、これは人気で高額取引されているホワイトヴァンパイアオトシンのネームバリューを使った販売方法なのではっきりいってあまり感心できる内容ではないと考えています、問題は高く売ろうとする為だけの流通名のため、最近流通され始めた小型ヒポプトポマ希少種は全部何かしらのバンパイアネームを持つようになっていますwww
ヴァンパイアオトシンの名前の元は頭にヴァンパイアの牙を思わせるクマドリがあることから名付けられました、折角の新種や希少種 ショップや問屋さんも名前を付ける時はもっとその種独自の良い名前を考えてほしいものです。

ロボコップオトシンは実は分類学で学名記載のない未記載種でこの仲間は意外にたくさんの似た種類がいるようです。 昔からビックヘッドオトシン・ランガーランガー・レオパードバットマンオトシン・マローンオトシンと言う名で流通していましたが、このうちどの種が別種でどの種が亜種・地域差・変種なのか情報はありません
オトシンに限らず魚類の分類学は未記載種が大半です、はっきりいって世の中新種だらけ!論文書ければ熱帯魚屋さんの一般種も新種扱いで発表できる分野なんですよね (ー。ー) 
この種がいずれ詳しく分類されることがあるのだろうか・・・

今回ロボコップと一緒に紹介するブラックバンパイアオトシンもこの種の亜種とずっと思われてましたが、オトシン好きが集まる某ブログで完全な別種と判明し項目を分け紹介する事にしました。



ブラックバンパイアオトシン

学名 Hypoptopoma cf. sternoptychum
学名の cf.はおそらくはといったニュアンスになります
レア度は ☆2

見た目ロボコップオトシンに似ている種ですが、大きさや生態に違いが見られる別種になります。
大きさは4cmオーバーとヒポプトポマの中では中型で、色合いも黒と言うより茶色っぽい印象(低床により色は変わります。)低棲で低めの水温を好み、生息地では流れの速い場所に棲んでいるようです

ロボコップにそっくりですがこちらはちゃんとした学名の付いた種になります
以前はロボコップオトシンが sternoptychum だと思われていたのですが考察の結果こちらの種がsternoptychumだろうと言う事が解ってきました
昨年一部のショップに流通しましたが毎年来る種でもなく次がいつになるのか・・・

画像は輸送のストレスで白くなってしまった個体、オトシン全般ストレスに弱く重度の場合肌荒れをおこします、逆に状態があがると皮膚が厚くなり、模様がはっきりしてきて、体全体が短い体毛で覆われるようになります。



オトシン"ロカ"

学名:【Hypoptopoma sp. 】 (未記載種)  Hypoptopoma sp.peru "roca"
ブラックバンパイアの混ざりで入荷したヒポプトパマの新種
ペルー産で落ち着いてくると体表がごつごつ石の様になるのでペルー公用語のスペイン語で "roca"=岩石と名付けられた種
特徴として岩の様なごつごつな体表とおそらくオトシンたちの中で一番硬く大きい骨格からせり出したような角を持ちます
どこに載せるか迷いましたが、同生息地のブラックバンパイアオトシンのついでで紹介しておきます
混ざりのみの入荷のため狙って手に入れることは難しいですがもし入手されたら大切に飼育してあげてください
レア度は ☆5
生息環境はブラックバンパイアオトシンと同域で低棲で低めの水温を好みます。

ブラックバンパイアオトシンとオトシン"ロカ"との比較画像



こんな種類も
http://www.tsukimido.net/Etc-Avampaia1-2.jpg
http://www.tsukimido.net/Etc-Avampaia2-2.jpg
http://www.tsukimido.net/Etc-Avampaia3-2.jpg
http://www.tsukimido.net/Etc-Avampaia4-2.jpg

AQUASHOPつきみ堂さんに2017/8に入荷していたロボコップオトシンのアルビノ個体
販売名はアルビノホワイトヴァンパイアオトシンですが種類はどうやらロボコップオトシンのアルビノ個体のようです、ですが種類関係なく非常に希少でおそらく全オトシンでもアルビノ個体はネグロに続いて2例目?
レア度は ☆5 即売だった模様

AQUASHOPつきみ堂さんは稀に希少オトシンが入荷することがあるので興味のある人はチェックをお勧めします


今回からレア度(入手難易度)を☆で表すようにしました、☆の基準は以下の通りです
☆‐  いつでも手に入る
☆1 年間通して季節で手に入る時期が決まっている、力を入れているショップでは手に入る
☆2 数年待てば力を入れているショップでは手に入る
☆3 数年待って運がよければ手に入る
☆4 運と知識があれば手に入るかも・・・
☆5 絶望的、全て運次第 !!
この基準は輸出国側の規制などにより変動することがあります、ようはいきなり手に入らなくなり一気に急騰する可能性も・・・よくあります。

種類詳細


ロボコップオトシン
分類:ロリカリア科 Loricariidae ヒポプトポマ亜科 Hypoptopomatini ヒポプトポマ属 Hypoptopoma
学名:【Hypoptopoma sp. 】 (未記載種) Hypoptopoma sp. robocop
別名:ニューバンパイアオトシン/ロボコットオトシン/ビックヘッドオトシン/ランガーランガー/レオパードバットマンオトシン/マローンオトシン
分布:ペルー周辺
体長:3.0cm~3.5cm
推奨水槽サイズ:30cm~
寿命:3年~
餌:茶苔(珪藻)人口飼料(プレコ.コリドラスフードなどの植物質の物からフレークフードや動物質の物)生餌(イトメ等)冷凍餌(アカムシ等)
適正水温:22度~28度
適正水質:弱酸性~中性 軟水
相場:1500~3000円


ブラックバンパイアオトシン
分類:ロリカリア科 Loricariidae ヒポプトポマ亜科 Hypoptopomatini ヒポプトポマ属 Hypoptopoma
学名:【Hypoptopoma cf. sternoptychum】
別名:ニューバンパイアオトシン
分布:ペルー周辺
体長:3.5cm~4.5cm
推奨水槽サイズ:45cm~
寿命:3年~
餌:茶苔(珪藻)人口飼料(プレコ.コリドラスフードなどの植物質の物からフレークフードや動物質の物)生餌(イトメ等)冷凍餌(アカムシ等)
適正水温:22度~26度 (高水温は苦手)
適正水質:弱酸性~中性 軟水
相場:2500~3500円


オトシン"ロカ"
分類:ロリカリア科 Loricariidae ヒポプトポマ亜科 Hypoptopomatini ヒポプトポマ属 Hypoptopoma
学名:【Hypoptopoma sp. 】 (未記載種)  Hypoptopoma sp.peru "roca"
別名:なし
分布:ペルー周辺
体長:3.5cm~4.5cm
推奨水槽サイズ:45cm~
寿命:3年~
餌:茶苔(珪藻)人口飼料(プレコ.コリドラスフードなどの植物質の物からフレークフードや動物質の物)生餌(イトメ等)冷凍餌(アカムシ等)
適正水温:22度~26度 (高水温は苦手)
適正水質:弱酸性~中性 軟水
相場:2500~3500円(混ざりのみ)



飼い方


ロボコップオトシンの飼い方

飼育は30cm程度の小型水槽からで良く溶存酸素量が多く濾過が効いていて水草が繁茂した環境を好みます
水質の変化に神経質な部分をもち、特に長距離輸送に非常に弱いため注意が必要です、そのため導入時にはしっかりとした水合わせを行ってください
餌は茶苔や微生物を主食にしていますが複数を飼育している場合足らなくなりますので植物質の餌を中心に動物質の餌もバランスよく与えてください
ロボコップオトシンの食性は他のオトシンよりも植物質の方に傾いていて動物質のものも食べますがごく小さい餌しか口にしない為、中々餌付け辛い種になります
水槽内では各個体縄張りを持ちテリトリー外にあまり出ないため餌にありつけない等の問題も出るのでそういった場合は対策が必要です
水質の富栄養化と低床の汚れ、残餌の腐敗は病気の原因になるためこまめな水換えと低床の掃除を行う必要があります
バランスの取れた環境で少数での飼育の場合、給餌しなくても水槽内で発生する苔や微生物で長期飼育が可能です。

ブラックバンパイアオトシンのの飼い方
やや大きくなるので飼育は45cm程度から、溶存酸素量が多く濾過が効いている環境を好みます
水質や水温の変化に神経質な部分をもち、特に長距離輸送・高水温に非常に弱いため注意が必要で、導入時にはしっかりとした水合わせを行ってください、本種は特に高水温に弱いのでクーラー等の対策が必要です
餌は茶苔や微生物を主食にしていますが複数を飼育している場合足らなくなりますので植物質の餌を中心に動物質の餌もバランスよく与えてください。 人口飼料に餌付き難いと思われがちですが、複数匹飼育を行うと餌付いた個体の真似をして問題なく餌付けることができ、その際餌を探すことができる広めの底面が必要です、どちらかというと本種は動物質の餌を好みます。
水質の富栄養化と低床の汚れ、残餌の腐敗は病気の原因になるためこまめな水換えと低床の掃除を行う必要があります。


混泳



本種を攻撃、捕食しない大多数の種と混泳が可能です
口に入らないサイズのエビ等とも問題なく飼育できます
他のオトシンの仲間とも問題なく飼育でき、本種から示威行為を行うことはほぼありません
気性の荒いヒポプトポマの仲間にあって他種に対して温和な気性を持つ珍しいタイプのオトシンです
ただちょっとロボコップは他の種に比べると餌食いが悪い為、注意が必要になります

画像はロボコップとグリーンドットどちらも気性の穏やかな種



注意点



オトシンの仲間を購入される場合、
[入荷直後のもの] [肌が荒れている] [体色が薄い、くすんでいる] [体表や各鰭に白点等の異物が付いている]
[お腹がへっこんでいるもの] [ふらついている]
などの個体は購入しないようにしてください、購入個体の状態によって飼育難度は上下します、状態の悪い個体は非常に弱く回復せずに死んだり場合によっては寄生虫や病気のキャリアの可能性もあります。

オトシンクルスを含むナマズの仲間は
[病魚薬] [長距離輸送] [高水温] [溶存酸素量低下] [皮膚に影響を受ける寄生虫や病気] [水質の富栄養化による病気] に非常に弱いため注意が必要です
この種の仲間は弱ってくると体表の粘膜が薄くなり病気にかかり易くなります、高水温+水質の富栄養化+低床の汚れは致命的ですので弱らせないよう環境の整備をしてあげてください

特にブラックバンパイアオトシンが棲んでいる環境は低めの水温で流速の早い所ですので日本国内の夏場の高水温に対応できません、そのためファンやクーラー等の温度管理が必要になります

夏季の高水温時は飽和溶存酸素量が低くなり(温度によって水に溶け込める酸素の量が違う)酸欠になりやすいため強めのエアレーションを推奨します

動物質ばかりの餌を与えていると体調を崩したり寿命が短くなることがあるため、植物質の餌もバランスよく与えてください

オトシン近縁種が捕食された場合硬い骨格が釣り針のかえしのようにささり捕食した魚も被害を受ける場合がありますので注意が必要です

オトシン近縁種は柔らかい茶苔以外の苔を食べるようには体の作りがなってなく、特に糸状の苔は口と歯の形状から噛み切れず食べることができません。 苔取り目的で飼育される場合知っておいてください。

繁殖


残念ながらこの2種の繁殖情報は現在確認できていません
ですがヒポプトポマ属の繁殖は大変難しく困難ですが、国内海外問わず繁殖に成功している情報はあります。
ヒポプトポマ属は雌雄割合もかなり雌多数に傾いている為、繁殖を狙う場合、雌雄を判別し揃える必要があります
まずは雌雄を揃えて皆さんで挑戦してみてください。

総評



個人的には非常に飼育しやすい種、見た目も黒一色と地味ですが、状態があがり毛が生え揃うと体毛が光を反射し輝いて見え大変綺麗になります
気性もおとなしく、丈夫地味ですがお勧めの種になります。

ブゥーンン!!

{aimg}201708131350151-12-6{a}

{aimg}201708131351451-12-6{a}

{aimg}201708131356361-12-6{a}

{aimg}201708131357431-12-6{a}

{aimg}201708131400281-12-6{a}

{aimg}201708131402161-12-6{a}

{aimg}201708131417391-12-6{a}

{aimg}201708131422491-12-6{a}

{aimg}201708131624011-12-6{a}

{aimg}201708131640321-12-6{a}

{aimg}201708131651471-12-6{a}

{aimg}201708131651581-12-6{a}

500文字まで

[1] もちもち 2017年9月7日
平たいw飛行機みたいですね(*´∀`*)産毛もかわぃいなぁ~ウチは田舎なので売っている所を実際に見たことが無いですが個体差が結構あるんですね~勉強になりました!